厚生労働省麻薬取締部が、危険ドラッグを所持した疑いなどで逮捕した男の関係先から、危険ドラッグの原料となるハーブ約1・6トンを発見、押収していたことが9日、捜査関係者への取材で分かった。商品にすると52万個相当(30億円以上)に上る。これまで同部が摘発した違法薬物の製造工場としては最大規模。

 捜査関係者によると、麻薬取締部が9月以降、医薬品医療機器法違反容疑で東京都世田谷区、無職、岩村学容疑者(50)ら男女8人を逮捕。ハーブは同容疑者らが川崎市に借りていた一軒家で見つかった。

 岩村容疑者らは平成25年ごろから危険ドラッグの販売を始め、26年ごろにはインターネット上に密売サイトを開設。月2千万〜3千万円を売り上げ、これまでの売り上げは10億円に上るとみられる。

 逮捕容疑は、6月、指定薬物を含む危険ドラッグを京都府の男性に販売したり、自分で所持したりするなどしたとしている。

配信2017.11.9 12:34更新
産経ニュース
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