■歴史からの教訓 内債であっても公的債務は必ず清算される 逃げ切った国家は存在しない■

「隣組読本 戦費と国債」(発行:昭和16年/制作:大政翼賛会)より
質問:国債がこんなに激増して財政が破綻する心配はないか
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大政翼賛会の回答:
国債が沢山殖えても全部を国民が消化する限り、すこしも心配はないのです。
国債は国家の借金、つまり国民全体の借金ですが、同時に国民が其の貸手でありますから、
国が利子を支払つてもその金が国の外に出て行く訳でなく国内に広く国民の懐に入っていくのです。
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5年後に大日本帝国は敗戦し国家破綻 戦時国債は紙切れに
   
「赤字国債=国民の資産 日本の借金は外国とは違って何の問題もない」
「国債は国内で回してるだけだから大丈夫」
いつの時代も財政難になると「公的債務は帳消しにできる」と
在りもしない「魔法の杖」を振り回すペテン師が湧いてくる
しかし古今東西 自国通貨発行権があっても過大な公的債務から逃げ切った国家は存在せず
多くの場合 戦争 デフォルト ハイパーインフレなど苛烈な暴力的手段を伴い清算されてきた
中でも戦争で自国民を300万人も殺した挙句 ハイパーインフレ→預金封鎖→デフォルトという
破綻のフルコースに陥った『大日本帝国』という大バカ者の存在は際立っている
高々70年しか経過していないにも拘らず同じ過ちを繰り返す劣等民族に付ける薬はない