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 北海道ニセコ町などに広がる「ニセコ積丹(しゃこたん)小樽海岸国定公園」とその付近で、地熱発電の資源調査をしている業者が、管理する林野庁や道などに無断で樹木を伐採していたことがわかった。広範囲にわたっており、切られた樹木の本数や面積は判明していないが、自然公園法で保護が求められるハイマツやチシマザクラが含まれていたという。

 地熱資源の調査をしているのは、日本重化学工業と三井石油開発(ともに本社は東京)。日本重化学工業によると今年6〜8月、機材の設置場所の周辺や作業路を機械で伐採した。作業は別会社に委託していたという。

 自然公園法の規定で、木や竹、公園ごとに保護が必要だとして指定された植物(指定植物)を知事の許可なしに傷つけることを禁じられた区域だった。違反すれば懲役や罰金の刑も定められている。園外でも伐採には国や道など所有者の承諾が必要だが、その手続きもとられていなかったという。

 同公園を管理する道後志(しり…

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