環境中のCO2を「削減」出来るのは水素だけ
水素はCO2をLNGに戻すことで、CO2を削減出来る

Audi、水力発電のエネルギーで合成燃料を生産 2017/11/10
http://techon.nikkeibp.co.jp/atcl/news/16/110909799/?ST=AT

ドイツAudi社は2017年11月8日、ドイツの化学企業Ineratec社とスイスの電力会社Energiedienst Holding社の協力の元で、
スイスのアールガウ州ラウフェンブルグに合成燃料「eディーゼル」の試験生産工場を建設する計画を発表した。
同工場は年間40万Lの合成燃料を生産する予定。

ドイツではドレスデンにもAudi社のeディーゼル試験生産工場があり、
2014年からエネルギー技術会社のsunfire社と協力して、eディーゼルを生産している。
ラウフェンブルグ工場は2番目のeディーゼル生産工場となる。

eディーゼルは、水を電気分解して酸素と水素に分け、水素とCO2を化学反応させて作られる。
どちらの工場もこの原理を用いているが、生産技術は異なる。
ラウフェンブルグ工場では、新技術によりコンパクトな生産設備で製造するため、より経済的になった。

水を電気分解するための電力は水力発電で賄う。
この水力発電による電力をeディーゼル燃料にすることで、再生可能エネルギーを貯蓄できるようになる。
電気分解で得られたH2とCO2を逆水性ガスシフト反応器内で合成ガスに変換し、フィッシャー・トロプシュ反応を用いて鎖式炭化水素を作る。
最終的にeディーゼルとワックスが生成される。副産物のワックスは、化粧品や化学製品などの原料として他の業界で利用する。

3社はこれから数週間で施設の計画を提出し、2018年初頭から工場の建設を始める。建設後、2018年中に生産を始める予定