歴訪で「ホワイトハウスに戻り声明を出す」

 【マニラ高本耕太】トランプ米大統領は14日、5日からのアジア5カ国歴訪を終え、フィリピン・マニラの空港から大統領専用機で帰国の途についた。トランプ氏は東アジアサミット(EAS)に出席するため滞在予定を延長したが、EAS開始が遅れたことを理由に出席を取りやめた。EASには代理でティラーソン国務長官が出席。トランプ氏を乗せた大統領専用機「エアフォースワン」は予定時間に出発した。米東部時間14日深夜にワシントンに到着する予定。トランプ氏は今回の歴訪に関して「ホワイトハウスに戻り声明を出す」と述べ、15日に成果を公表する考えを示している。

 トランプ氏は13日の安倍晋三首相、ターンブル豪首相との3カ国首脳会談で今回の歴訪を振り返り「貿易の問題で大きな進展があった。各国との間に抱える赤字は近く大幅に減少する」などと語った。その後のインドのモディ首相との会談でも「多くの問題が解決の途上にある。我が国のみならず世界にとって素晴らしいことだ」と述べ、北朝鮮の核・ミサイル問題を含めた安全保障課題でも進展があったとの認識を示した。

 ホワイトハウスによると移動を含め12日間の米大統領によるアジア訪問は「過去25年間で最長」。トランプ氏は14日、帰国直前に記者団の取材に「すさまじく成功した旅だった」と振り返った。

配信2017年11月14日 18時54分(最終更新 11月14日 19時04分)
毎日新聞
https://www.mainichi.jp/articles/20171115/k00/00m/030/035000c