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11月14日 19時15分

大手金融グループ3社のことし9月までの中間決算が出そろい、長引く低金利で融資による利益が減ったことなどから、本業のもうけを示す業務純益は、2社が去年の同じ時期を下回りました。厳しい経営環境の中、各社は組織や業務の効率化を急ぐ考えです。

金融大手3社の中間決算によりますと、業務純益は、日銀によるマイナス金利政策の影響で融資による利益が減ったことなどから、三菱UFJフィナンシャル・グループが去年の同じ時期と比べて3.4%少ない7007億円、みずほフィナンシャルグループが40%少ない2416億円と、いずれも減益になりました。三井住友フィナンシャルグループは、海外での融資などが利益を押し上げ、6013億円と、9.7%の増益でした。

14日の記者会見で、三菱UFJの平野信行社長は「預金や貸し出しを軸にした事業構造を変革する必要がある」と述べ、すべてのサービスを提供する大型の店舗を減らすなど、店舗網の改革を進め、最新のIT技術を活用したコスト削減などにも取り組む考えを強調しました。

大手金融グループの間では、みずほが2026年度までに全体の4分の1に当たる1万9000人の従業員を減らす方針を発表していて、厳しい経営環境の中、各社は組織や業務の効率化を急ぐ考えです。

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