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11月14日 17時58分

3年後の2020年度の打ち上げを目指す日本の次期主力ロケット「H3」のメインエンジンが14日、鹿児島県の種子島宇宙センターで初めて公開されました。

「H3」は、現在の主力ロケット「H2A」の後継機としてJAXA=宇宙航空研究開発機構などが開発を進めている日本の次期主力ロケットで、2020年度に初の試験機の打ち上げが予定されています。

14日は、「H3」ロケットの心臓部となる「LEー9エンジン」が鹿児島県の種子島宇宙センターで報道陣に初めて公開されました。

新たなエンジンは全長およそ3.7メートル、重さは2トン余りで、人工衛星の大型化に対応するため、現在のH2Aロケットのエンジンの1.4倍の推力があります。

JAXAによりますと、「LEー9エンジン」は、使用する部品の数を2割ほど減らし、シンプルな構造にすることで故障が少なく、低コストなものになっているということです。

これによって打ち上げ全体のコストもH2Aの半分のおよそ50億円に抑えて、海外からの衛星打ち上げの受注を増やしたいとしています。

H3プロジェクトチームの岡田匡史プロジェクトマネージャは「今回のエンジンは、海外からの衛星打ち上げの受注を目指すH3ロケットにとって欠かせないものだ。慎重に実験を重ねながら、チーム一丸となって開発を進めていきたい」と話していました。