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11月15日 4時06分

北海道や東北などでサンマが記録的な不漁となり高値となっている影響で、大手水産会社ではサンマの缶詰を値上げする動きが相次いでいます。

大手水産会社の「マルハニチロ」は、来年1月の出荷分から国産のサンマを使った缶詰を値上げします。対象となるのはかば焼きや塩焼き、それに煮つけなどの缶詰合わせて8種類で、希望小売価格をそれぞれ50円から80円値上げします。去年の1月以来2年ぶりの値上げで、「さんま蒲焼」の場合、今の170円から220円になります。

また、大手水産会社「極洋」もサンマのかば焼きや塩焼きなど合わせて7種類の缶詰について来年1月から希望小売価格をそれぞれ40円から60円値上げします。極洋では、40円を超える大幅な値上げは、ここ数十年、例がないとしています。

今回の値上げについて両社は、北海道や東北など国内の主な漁港で水揚げされるサンマが記録的な不漁となっていて、原料となるサンマの価格が高騰しているためだとしています。

漁業者などでつくる全さんま=全国さんま棒受網漁業協同組合によりますと今シーズンの全国のサンマの水揚げ量は、先月末までの時点で4万5756トンと、過去最低だった去年の同じ時期の半分程度にとどまっていて、深刻な不漁による影響が缶詰にも広がる形となりました。

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