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11月15日 4時16分

520人が犠牲となった日航ジャンボ機が墜落した群馬県上野村の「御巣鷹の尾根」が15日から閉山するのを前に、遺族や尾根の管理人などが冬を迎える準備をしました。

32年前の昭和60年8月12日、お盆の帰省客などを乗せた日本航空のジャンボ機が、群馬県上野村の御巣鷹の尾根に墜落し、520人が犠牲となりました。

尾根に通じる登山道が15日から閉鎖されるのを前に、14日は尾根の管理人や日本航空の社員が祭壇がある小屋にシートをかけたり、慰霊碑の前に造花を飾りつけたりしていました。

登山道を管理している黒沢完一さんは「冬の間も寂しくないように花を飾りました。遺族の方からの要望を参考にしながら来年も登山道の整備を進めていきたい」と話していました。

また、事故で兄の一家3人を亡くした栃木県の橋本毅さん(63)は墓標を訪れ、線香をあげて手を合わせたあと、お供え物を整理していました。橋本さんは「安らかに眠ってほしいと伝えました。先週、上野村でヘリコプターが墜落し、また上野村で起きてしまったと残念に思いました。二度と同じことが起きないようしっかり真相究明をしてほしい」と話していました。

御巣鷹の尾根に通じる登山道は来年4月下旬まで閉鎖される予定です。