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自治労国費評運動の克服と全厚生の前進を目指して


国費評運動の特徴

 断っておきますが、国費評といっても、一般の組合員のことを
言っているのではありません。私の見たところ、全国の社会保険
労働者は、まじめで勤勉であります。問題は組合幹部です。

彼らの運動の問題点は、非民主的運営、反共主義と反全厚生主義
、当局とのなれ合い癒着、国民不在の運動などであります。
以下、その特徴点を紹介します。

(1)第一の特徴は、国民不在、機械的、一面的な運動路線をとり続けていることです。
彼らは、機械化絶対反対、職場がなくなる、といってあらゆるコンピューター導入、
機械化に反対し、やむをえず導入された後も、なるべく機械は使わない抵抗闘争を
続けています。ある大都市の社会保険ではつい最近まで年金の見込額試算は行わ
ない、パソコンは事務所に2台しか認めない、公用車は使わせないなどをいまだに
やっています。確かに民間企業では機械化によって生産性を高め労働者の数を
削減することが、行われていますが、社会保険のような大量のデータを処理する
業務は、コンピューターなしでは行政サービスそのものが成り立たないことは明ら
かであります。社会保険庁や、業務センターは、業務の効率化のためや、国民
サービス改善の要求をある程度反映して業務改善の提案をしてきますが、これに
対しては、ただ機械的に反対するのではなく、労働条件の確保、行政サービスの
改善のために役に立つのかなどの観点から、労働組合は、積極的な対案、要求
を対置して運動することが必要です。

国費評の運動は、結局、国民の行政サービス改善の要求であっても機械的に
反対し、長期に抵抗していくという方針ですから、事実上国民要求実現の防波堤
となってしまいます。

公務員の労働組合が、国民の要求に背を向けるような運動路線をとり続ければ
、やがて国民から支持を失い見放されることは明らかです。

国民の要求実現のためにたたかう全厚生の役割がますます重要になってきていると思います。
http://www.kokko-net.org/zenkousei/200809/64taikai/noji.htm