「草食系」ニジマスでコスト減へ
(やまなし県)

*ソース元にニュース画像あり*

http://www3.nhk.or.jp/lnews/kofu/20171129/1040000929.html
※NHKローカルニュースは元記事が消えるのが早いので御注意を

県の水産技術センターは、イワシをすりつぶした魚粉にかえて、価格が安い
植物性タンパク質を多く加えた餌で育てるニジマスの養殖技術を開発したと発表しました。
いわば「草食系のニジマス」を育てる技術として、従来より
コストを抑えた養殖が可能になると期待されています。

県によりますと、魚の養殖に使う「魚粉」は、世界的に養殖事業が拡大したことや、
すりつぶして原料となるカタクチイワシの漁獲量が減っていることなどから、
価格が20年前のおよそ4倍にまで高騰しているということです。

このため、県の水産技術センターは国立研究開発法人「水産研究・教育機構」などと
ニジマスの養殖について研究を進めてきました。
本来、肉食のニジマスは餌の半分に魚粉を混ぜて育てますが、
研究では魚粉の配合比率を少なくして生育状況を確認したということです。

その結果、魚粉を5%に抑えた代わりに、植物性タンパク質を加えた餌でもよく育つものを選んで
交配させると、産まれたニジマスも魚粉の配合量が少ない餌を好んで食べ、
よく育つことがわかったということです。

水産技術センターでは、ニジマス本来の味を考えると魚粉の配合比率は
25%程度に調整する必要があるものの、餌代が安くなることなどから
従来より3割ほどコストを抑えた養殖が目指せるのではないかとしています。

県水産技術センターの三浦正之研究員は
「この手法は簡単に取り入れることができ、餌代を減らせコストの削減につながると期待している」
としています。

11/29 18:18