イスラム教の伝統的な思想では人間はすべて心に仁性(ハニフ)を備えているから
ムスリムでなくとも当面の共存は可能であり、何かしらの信仰を持っている人は
とりあえず付き合うことができるという楽観論だよ

だからこそ戦争に勝って異教徒を統治下に置いてからも人頭税をとるなど不平等な扱いを前近代ではしてきたわけだが、
人頭税はムスリムの義務であるジハード(この場合はイスラム共同体を守るための戦争)に参加しない代わりの
兵役免除税として説明できる
だがその義務を果たせば誰も異教徒であることによって殺されはしない、それがイスラムの異教徒に対する扱いだ
「会ったらすぐ殺せ」なんていうのはジハードの真っ最中の号令でしかないが、現在がそれだというのはテロリストのいい加減な拡大解釈
軍勢も出さずに一方的な闇討ちだけなんていう戦争はない