駿河湾の深海で、新種の深海魚が見つかり、発見した東海大学の研究グループは発見場所にちなんで「スルガビクニン」と命名しました。
東海大学海洋学部の福井篤教授の研究グループは2年前、駿河湾沖10キロの水深1500メートルほどの深海から、体長8センチあまりのクサウオの仲間とみられる魚を採取しました。
東海大学によりますと、クサウオ科の魚は世界中の海に生息していて、これまで128種が確認されていましたが、今回採取された魚は、▼脊椎の骨の数や歯の形、それに▼腹部の吸盤の大きさや淡いオレンジ色の体などが、これまで確認されたものと特徴が違うことなどから詳しく調べたところ、新種と確認されたということです。
今回、新種と確認された魚は発見場所の駿河湾にちなんで「スルガビクニン」と命名されました。
東海大学海洋学部の福井教授は「駿河湾の深海では生き物の採集が困難でまだまだ未開の海なので、こうした調査を継続して新たな生物の発見につなげていきたい」と話しています。


NHKNEWSWEB 静岡 2017年12月1日 10:23
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