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 JR四国が新しい特急用ディーゼルカーとして開発した「2600系」の運行が2日、高徳線で始まった。

 高松駅では出発式が開かれ、多くの鉄道ファンがデビューを祝った。

 2600系は高徳、土讃、予讃各線で使用している2000系の老朽化を受け、同社が14億円をかけて開発した。特急「うずしお」として高松―徳島間を2両編成で1日3往復する。

 カーブを高速で通過するための装置に、従来の「振り子式」ではなく「空気バネ式」を採用し、乗り心地を向上させたのが特徴。新型のリクライニングシート、トイレの温水洗浄便座などの快適装備も導入した。

 高松駅での出発式では、関係者らがテープカットをした後、深い赤を基調にした美しい車両が出発。鉄道ファンらがカメラを構えたり、歓声を上げたりした。

 父親と一緒に見に来た高松市の男児(5)は「すごく格好良かった。いつか乗ってみたい」と話していた。

 JR四国は当初、2600系を各線に投入予定だったが、カーブの多い土讃線では計算通りの性能を発揮できないことがわかり、導入は4両のみ。今後、同系をベースに「振り子式」の新型を開発する方針。

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