「監督だからなかなか言えなかった」。暁星国際高校野球部の男性監督によるハラスメント疑惑で、被害に遭った男子部員が取材に応じ、こう証言した。

 「3分だけ寝かせて」「癒やしてくれたら許してあげる」。部員らによると、監督は部員の部屋を見回る際、よくこのように言っていたという。「3分たちました」などと部員らが話しても「あと少し」と、そのまま居続けることもあった。

 同校野球部は平成3年の秋季県大会で優勝後、戦績が低迷。近県の私立高校でコーチをしていた監督が再建のために招聘(しょうへい)されたという。チームを立て直した実績も、被害申告が遅れた理由の一つとみられる。

 高校の部活動をめぐっては、バレーボールの強豪、私立足利工大付高(栃木県足利市)で6月、男性コーチが、マネジャーと交際していた男子生徒を蹴るなどして負傷させたことが判明。堺市の市立学校では5月、運動部顧問の男性教諭が女子生徒に「裸になるぐらいの覚悟で無心になって頑張れ」と声をかけ、実際に壁越しに裸にさせたことも明らかになっている。

 部活動の問題に詳しい宮城教育大の神谷拓准教授(スポーツ教育学)は「競技成績を高めるために、寮生活などで集団としてのまとまりを強化していくのは昔から見られる指導法だが、閉鎖的な環境になり、問題が隠蔽(いんぺい)される危険性が高い。監督は試合の裁量を持つ『権力者』で、性的被害も打ち明けにくい。外部の目も入れながら調査をすることが必要だ」と話した。

配信2017.12.4 05:00
産経ニュース
http://www.sankei.com/affairs/news/171204/afr1712040003-n1.html

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