朝鮮半島の青銅器時代の水稲稲作:
水稲作を通じた食量生産の増大は証明されておらず、三国時代でも食糧供給地としての水田の役割は微弱である
野生動物の捕獲が儀礼に活用されたものと推定されている(註 18)。
 青銅器時代の農耕において稲作を中心にとらえ、水稲作を通じた社会変化を議論することには多少無理が
あるように見える。
耕作遺構を通じてみた青銅器時代の農耕は畠作が中心となる農耕であり、水稲農耕は水稲作が可能なごく
一部の地域や、イネを特殊作物として選好した集団によって、選択的になされたものと考えられる。