北海道登別市で19歳の専門学校生が飲酒運転の車にはねられ、死亡した事故から12月4日で1週間。遺族の悲しみをよそに、北海道では12月に入り、既に9人も酒気帯び運転で逮捕されるなど、"異常事態"が続いています。

 森口修平さんの母親:「大事に大事に育てたんです。この時代に、まだお酒を飲んで運転する人がいるなんて悲しい」

 息子の実習着を抱きしめ、涙を流す母親。亡くなったのは森口修平さん(19)。11月27日、横断歩道を渡っている最中、信号無視した車にはねられ、死亡しました。

 「看護師になる」という修平さんの夢は、飲酒運転の暴走行為によって断たれました。

 車に乗っていた藤森雄三容疑者(39)の呼気からは、基準の3倍のアルコールが検出されました。

 現場近くの道路を猛スピードで走り去る2台の車。これは、逮捕された藤森容疑者が、別の車と抜きつ抜かれつで、カーチェイスする映像です。

 藤森容疑者は相手の車に接触後、その場から逃走。横断歩道を渡っていた森口さんをはねました。

 北海道職員:「飲酒運転根絶とはほど遠い。この状況は危機的状況だ」

 事故から4日後、札幌市中央区のススキノでは、忘年会シーズンを前に飲酒運転根絶に向け、市民集会が開かれました。

 しかし、わずか5時間後には、岩見沢市で飲酒運転の車による衝突事故が発生。逮捕された男は「同僚と酒を飲んだ帰りだった」と供述しています。

 無くならない飲酒運転。北海道警察はこの日、北海道159か所で、飲酒運転の一斉取り締まりを実施。

 北海道では4日までに、自衛官や市役所職員など、計9人が飲酒運転で逮捕されました。2017年の飲酒運転による死者は11人で、すでに2016年1年間の数を上回っています。

 2003年に起きた飲酒ひき逃げ事件で、息子の命を奪われその後、飲酒運転の撲滅活動を続けている高石洋子さんも、開いた口がふさがりません。

 飲酒ひき逃げ事件で息子を亡くした 高石洋子さん:「突然子どもを亡くすのは恐怖なんです。お酒を飲んだら、車も自転車も、全ての車両を運転しない」

 いまだ無くならない飲酒運転。「自分だけは大丈夫」「少しだけなら」、もう、その言い訳は通用しないことを、肝に銘じる必要があります。

配信12/4(月) 19:17
北海道ニュースUHB
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171204-00000007-hokkaibunv-hok

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