五輪会場 お台場の水質 「大腸菌」基準値大幅超 対策へ

東京・港区にあるお台場海浜公園は、3年後の東京オリンピック・パラリンピックで
10キロの距離を泳ぐオープンウオーター スイミングやトライアスロンのスイムの会場となっています。
組織委員会と東京都は、ことし、オリンピックとパラリンピックの開かれる
7月から9月のうち、合わせて26日間で水質を調べました。

その結果、国際水泳連盟の基準で、「ふん便性大腸菌群」の数が最大でおよそ7倍を検出したほか、
透明度が基準を下回り、国際トライアスロン連合の基準では「大腸菌」の数が
最大でおよそ20倍という数値が検出されました。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171004/k10011167791000.html

水質悪化の原因は
競技会場となる、お台場海浜公園の水質が悪化する原因は、「合流式下水道」と言われる下水処理の仕組みにあります。
「合流式下水道」は、生活排水や工業排水といった汚水と、雨水を1本の下水管に合流させて処理します。

東京都によりますと、都内はおよそ8割がこの「合流式下水道」で、通常、この下水道の水は、処理施設で浄化されたあと、河川に流れ込みます。
しかし、大雨が降った場合は、水の量が増えて処理能力を超えるおそれがあるため、汚水を処理する前に、河川に放流せざるをえないということです。