NPAとは1969年から共産主義革命を目指し政府に対する武力闘争を続けている。
わかりやすく言えば昔の日本赤軍みたいなものである。

しかし、社会主義者を公言する現大統領のドゥテルテ氏はNPAに対する心情的な
共感をあらわにしており、現在フィリピンで行われている麻薬密売人に対する
超法規的殺人は元NPAゲリラを使っているのだ。

想像するに、政府との武力闘争に疲れたゲリラOBの再就職先がドゥテルテ専属の
殺し屋なのだろう。確かに血で血を洗う闘争を繰り返して来たゲリラが、
すぐに堅気の仕事に就けるわけがないし、この手の「経験」は豊富だからだ。

事実、ことし9月、上院議会の聴聞会に元NPAの殺し屋とされる男性(57)が出席し、
「ドゥテルテの命令で麻薬中毒者だけでなく政敵も殺してきた」
「死体はワニに食わせた」と証言している。