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■学費や労働力目当てのビジネスに

日本語学校で働くベトナム人の職員の男性がNHKの取材に応じ、「出稼ぎ目的の留学生を受け入れている日本語学校が増え、学費や労働力目当てのビジネスになっている」と証言しました。

男性によりますと、日本語学校に通うベトナム人留学生の多くは、借金するなどして現地の留学あっせん業者に授業料や手数料などとして100万円を超える現金を支払っていて、複数のアルバイトを掛け持ちしているケースが多いということです。
週28時間の制限を超えて夜間にアルバイトをする留学生もいて、授業中に居眠りする学生も目立つということです。

職員の男性は「ベトナムでは、日本語学校に留学すれば来日するためのビザをいちばん簡単に取得できると考えられている。出稼ぎ目的の留学生をたくさん集めれば学費を稼ぐことができ、ビジネスになる。いちばん大切なのは学費を多く集めることだ」と話しています。

留学生として来日するためには学費の支払い能力などを証明する書類を提出し、入国管理局の審査を受ける必要がありますが、職員の男性は「書類のほとんどはねつ造で、ベトナムではお金を払えばどんな書類も偽造できる。ベトナムでは農業をしている人が多いが、年収200万や300万円など、稼ぐのが難しい数字が書かれている書類もよく見かける。自分が働いている日本語学校も書類が偽造されていることに気付いているが、学生がほしいので見て見ないふりをしている」と話しています。

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