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ナトリウム「取り出し困難」 もんじゅ1次系で規制委員長
http://fukunawa.com/fukui/31727.html

> 日本原子力研究開発機構の高速増殖原型炉もんじゅ(福井県敦賀市)の廃炉を巡り、原子力規制委員会の更田豊志委員長は
>29日の定例会見で、「1次系ナトリウムの取り出しは難しい」との認識を示した。もんじゅの設計段階では、炉心からの全量抜き取りを
>想定しておらず、約5年半かかる燃料取り出し後の検討項目の一つとなっている。

> 会見で更田委員長は「(廃炉が先行する)フランスでもかなり苦労している」とした上で、「まずは原子力機構が真剣に技術開発、
>検討を進めているか確認する」と語った。


原子力規制委員会記者会見録
http://www.nsr.go.jp/data/000211575.pdf
● 日時:平成29年11月29日(水)
● 場所:原子力規制委員会庁舎 記者会見室
● 対応:更田委員長 他
<質疑応答>

5頁目

○更田委員長 これはもとより一次系のナトリウムの引き抜きといいますか、取り出しは難しいということは認識をしています。
ただし、その手前である燃料の取り出しをまず進めないことにはどうにもならないので、第1段階の燃料の取り出しをまず先に
きちんと終わらせることが大事。その上で一次系のナトリウムを抜くというのは、フランスでもかなり苦労していますので、
簡単でないのは承知して、循環させて、ある程度の液がある状態から徐々に下げていって、配管が圧力容器に入っていっている
ところよりもさらに液が下がってくると、どんどん難しくなってくる。最後に圧力容器の下鏡にたまったようなものはどう処理してくるか。
液体の状態で保つためにはずっと加熱し続けていなければいけませんし、そのときには下鏡にたまっているものが自然循環で
温まっているような状態になりますから、果たしてそういう状態がつくれるかどうかもわかりませんし、さらに言えば、
ガードベッセルで圧力容器に囲われているので、外側から新たに穴をあける云々いうのも余り現実的ではないように思われる。
炭酸ガス等々で中和して徐々にというのはあるのかもしれないですけれども、これもまだ想像の段階でしかないので、
一次系のナトリウムの取り出しというのは、たしかスーパーフェニックスでも相当苦労して、少しずつやっているという状態が
ありますので、もんじゅにおいてもおそらくそれは同様で、フランスの規制当局とは情報交換等々のときに少しずつ話題には上り
ますけれども、よりそのスケジュールが現実的なものになってきたときには、場合によっては規制当局だけではなくて、EDFですか、
フランスの事業者等々の経験を、これは私たちが言うまでもなくJAEAが進めることだとは思いますけれども、どのように進めるかと
いうのは大きな関心を持たざるを得ないし、燃料の取り出しはまだ第1段階にすぎず、

一次系のナトリウムの取り出しというのはなかなかに困難な作業だろうとは思います。