岩手日報が6日付の紙面で、同社の女性記者が10月中旬に岩泉町の伊達勝身町長(74)からわいせつ行為を受けたと報じた問題。伊達町長は陳謝しながらも、わいせつ目的でなく病気による幻聴が原因の「迷惑行為」だったと強調し、進退については「辞職も含めて考えていく」と述べた。

 岩手日報は同日午前11時から記者会見を開いた。女性記者が被害を受けたとする当日、報告を受けた上司が電話で伊達町長に抗議、約1週間後、盛岡市を訪れた伊達町長に同社役員が会って抗議文を提出したことなどを明かした。さらに、刑事告訴の可能性を示唆、記者が示談交渉に応じていないことも明らかにした。

 同日午後4時半前、硬い表情で町役場の会見場に現われた伊達町長は立ったままで会見。冒頭、伊達町長は用意した文書で「記者さんへの迷惑行為についてお詫び申し上げたい」と切り出した。あくまで今年2月に心的外傷後ストレス(PTSD)と診断された病気が原因だと強調。台風10号から1年の8月30日に行われた慰霊祭以降に症状が悪化したと説明した。

 当日の模様も「顔を洗い髭を剃ろうとしたら突然“助けて”という声がしてきた。前の日に会食した記者が連れて行かれる幻聴に襲われ、ドアをノックして電話したら出てきて“ああ良かった”と思わずハグをした。そこでハッと我に帰った」と説明、この日の議会でも複数回キスしたという報道内容を「容認しがたい部分がある」とした。

「私自身は認識もありません、記憶もありません」と述べ、自らの出処進退については「議会などと相談しながら考えていきたい」とし、続投と辞任の「両方があり得る」と述べるにとどめた。



 ■岩手日報一問一答「被害者の意向に応えず遺憾」

 岩手日報の女性記者が岩泉町の伊達勝身町長からわいせつ行為を受けたとして、同社が厳重抗議した問題で、野口純専務と松本利巧総務局長が6日、記者会見した。主な内容は次の通り。



 「町長に対して、行為を認め、謝罪するように、双方の代理人を通じて、交渉している。電話で抗議したほか、町長本人からの申し入れで、盛岡市内で面会しており、文書で抗議文を出した」

 −−このタイミングで公表に踏み切った理由は

 「被害者本人の意思を尊重してきたが、いわゆる、怪文書のようなものが出回った。誤解を生んではいけないと判断した」

 −−町長は「幻覚、幻聴があった」と説明しているようだが

 「何かが見えるとか、そんなことを言っていた。そこにいない人がいるようなことが見えると」

−−記者は町長と面識があったのか

 「初対面ではない。以前から、取材を通じて」

 −−今回の事態についての所感は

 「明確に事実を認めて、謝罪してほしかった。相当な日数が経っていることについては残念だし、遺憾。(被害者)本人の意向を最優先に対応してきているので、それに応えないのは遺憾で、残念」

配信2017.12.7 07:06
産経ニュース
http://www.sankei.com/region/news/171207/rgn1712070038-n1.html

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