http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171207/k10011249231000.html

世界トップクラスの性能のスーパーコンピューターを開発したベンチャー企業の社長らが独立行政法人の助成金をだまし取ったとして逮捕された事件で、この会社が法人から受け取った技術開発の助成金の総額は8年間で35億円余りに上ることがわかりました。東京地検特捜部は、ほかにも不正な受給がないか調べています。

スーパーコンピューターの開発を手がける東京のベンチャー企業「PEZY
Computing」の社長、齊藤元章容疑者(49)と元事業開発部長の鈴木大介容疑者(47)は、経済産業省が所管するNEDO=新エネルギー・産業技術総合開発機構から助成金4億3000万円余りをだまし取った疑いで逮捕されました。

NEDOによりますと、この会社は逮捕容疑となった高性能メモリーの開発事業など合わせて5つの事業で、今年度までの8年間に35億円余りの助成金を受け取っていたということです。東京地検特捜部は、ほかにも不正な受給がないか調べています。

特捜部は2人の認否を明らかにしていませんが、関係者によりますと、特捜部の調べに対し鈴木元部長は、「社長の指示で助成金を不正に受給した」と供述し容疑を認めているということです。