2017年12月07日 木曜日

 「ひるまないでいただきたい」。伊達町長によるわいせつ行為が明るみに出る中で、町議会の12月定例会が始まった。議員6人が一般質問に立ったが、出処進退をただす議員は皆無。それどころか町長にエールを送る議員までいた。

 伊達町長は定例会の冒頭、「トラブルを起こしてしまった」と議会と町民に謝罪。その後は台風10号豪雨からの復旧予算などを巡り、淡々と質疑応答が続いた。

 最後に登壇した議員は「ひるまないでいただきたい」と伊達町長を激励。「(町長の)卓越したガバナンス(統治)能力で難題をクリアしてきた町。一緒になって乗り越えたい」と持ち上げた。

 議会は町長に辞職勧告できる立場だが、加藤久民議長は「病気との因果関係を確かめた上で議会としての対応を検討する」と語るにとどまり、「台風からの復興が遅れないことが最も大切だ」とかわした。

 取材に応じた議員は「わいせつ行為が事実ならば看過できない。多方面から検証して事実確認を急ぐべきで、町長には詳しい説明を求めたい」と話した。

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201712/20171207_71007.html