武市半平太の直筆の証文発見 鑑定者と所蔵男性は
12月7日 16時05分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171207/k10011249851000.html?utm_int=news-culture_contents_list-items_001

尊皇攘夷を唱えた幕末の志士、武市半平太が、後の「土佐勤王党」の一員となる志士などが通った剣術道場を開いたあと、田畑などを売ったことを示す直筆の証文が見つかりました。これについて、鑑定を行った高知県の「佐川町立青山文庫」の松岡司名誉館長と、蔵の中で所蔵していた男性が7日、高知市内で記者会見しました。
この中で松岡名誉館長は「武市半平太の生活に関する直筆の資料が残っていたことにとても驚いた。田畑などを売った際の価格は、今の価値に換算すると500万円ほどになり、『考えるところがあって売る』と書いているところに興味が沸き立つ。また別の証文からは、武市の先祖が塩の混じった田んぼで苦労しながらコメを育てていたこともわかった。貴重な発見で、当時の暮らしぶりや地元の人たちとの関わりについて研究を進めていきたい」と述べました。

また見つかった証文や刀などは、実家が武市半平太の生家の近くにある高知市の歯科医師、坂本憲昭さんが蔵の中で所蔵していました。
坂本さんは「武市が切腹で亡くなったあと、同い年の5代前の先祖がなきがらを荷車で運んだという話が代々伝えられるなど、武市家と交流がありました。今回の発見を機会に、より一層研究が進むことを願っています」と話していました。

見つかった証文などは、今月14日と15日、高知市仁井田にある「瑞山記念館」で一般に公開される予定です。