富山県と長野県にまたがる北アルプス・白馬岳周辺の富山県側、標高2600メートルの地点でことし9月、ニホンジカが初めて確認されたことがわかりました。

この辺りは国の特別天然記念物ニホンライチョウの生息域で、影響が懸念されます。

こちらがことし9月17日に撮影された若いオスのニホンジカです。

撮影されたのは北アルプス白馬岳近くの富山県側で、杓子岳の山頂から北西に800メートルほど離れた標高およそ2600メートルの地点です。

去年、周辺でシカの目撃情報があったため、林野庁の富山森林管理署がことし夏に自動撮影カメラを設置して調査しました。

北アルプスでは近年、ニホンジカがたびたび姿を現していて去年10月には、県が立山の室堂平で初めてオスのニホンジカ2頭を確認しています。

また今回の調査では、ニホンジカが確認されたエリアにニホンライチョウの生息も改めて確認されていて、県自然保護課は「ニホンジカが高山植物を食べてしまうことでライチョウへの影響が懸念される」としています。


北日本放送(KNB) 2017/12/07 18:29
http://www.knb.ne.jp/news/detail/?sid=16923