https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171208-00010001-autoconen-bus_all&;p=1

”合図不履行”違反車に遭遇した人は97%

困ったことに、ウインカーを出さずに車線変更や右左折するクルマが増えているという。

クルマが走行中に進路を変える時は必ず方向指示器(ウインカー)を出すことを義務づけている。
これにより、交通が円滑に回っている。しかし、どれくらい横行しているのか。

オートックワンで「Q:ウインカーを出さずに車線変更や右左折する車に遭遇したことはありますか?」
と緊急アンケートを行ったところ、926件の回答のうち97%の人が「ある」と答えた。

アンケートに投稿してくれた、一部のコメントを紹介したい。

「出しても、曲がり始めてからウインカーを出す車が多いです。勘弁して欲しい」
「老若男女、タクシーなどのプロドライバーでもよく見かけます。通勤時毎日見かけます。ホントに怖い」
「自分の視野に他車が見えないと出さない人、面倒くさいのでしょうか。当人は良くても周りは迷惑します」
「右左折レーンはウインカーなしで行けると勘違いしてる?まずレーン入るのは進路変更だから
レーン手前からウインカーが必要なのに!」
「教習所で『周りのドライバーに周知させる為、30m手前で出す』って習ったこと、忘れているんでしょうね」
「知り合いに運転してもらったとき、ウインカーを出さなかったので注意したら
『なんで車線変更でウインカー出さなきゃダメなの?』と言われた」

ほとんどの人がウインカーを出さない「合図不履行」運転に迷惑している。

興味深いことにJAFの調査によれば地域差があるという。日本で1番ウインカーを出さないのは岡山県で、
調査に回答した半分の人が「ウインカーを出さず右左折するクルマがとても多いと思う」という返答を得ている。
しかし”クルマの走行中にウインカーを出さずに右左折して反則切符を切られた”という話はあまり聞いたことがない。

実際、ウインカーを出さずに右左折や車線変更をすると、反則金6千円+交通違反点数1点の『合図不履行』という
明らかな違反になるのだけれど、大きな危険運転と思っていないのか、警察は熱心でないように思う。

例えば鳥取県警の場合、『合図不履行』での検挙数はここ5年間の平均だと1年間当たり75件だという。
たくさん走って目を光らせているハズのパトカーや白バイの隊員が認知した合図不履行は、鳥取県警全体で
毎月6回ほどしかないということになる。

いわゆる”あおりハンドル”での左折「カッコイイから」

この合図不履行より大きな問題と思うのが、いわゆる「あおりハンドル」の左折。自動車教習所などで左折の際、
一旦右にハンドル切ってから左折する運転は「絶対にダメ」と習うハズ。けれど街中では頻繁に見かける人も
多いことだろう。

100歩譲って大型車などが細い道路で左折するなら仕方ない。これは内輪差によって後輪が歩道などに
乗り上げるのを防ぐためだ。しかし、余裕で曲がれそうな軽自動車まで”あおりハンドル”をしているのをよく見かける。

このあおりハンドルをなぜやるのか一度調査してみたら「カッコ良いから」だという。あおりハンドルを行う
多くの人が「左折時のテクニック」みたいに認識しているようなのだ。加えてあおりハンドルをキチンと
取り締まるのはかなり難しいから困ったもの。

あおりハンドルは一旦右にハンドルを切った後、左にハンドルを切るためウインカーと両立させにくい。
そうなると左折時にウインカーを付けずに曲がるということになる。結果、斜め後方を走る自転車や
バイクにとっては非常に危険な状況になってしまう。右に行ったと思ったクルマがウインカー無しで
左折するのだから非常に怖い。

ドライバーに対し啓発活動をするのは難しくないと思う。日本は免許の更新期間が短い。更新時には
講習を受けるため、社会問題になっている運転パターンを5つくらいでいいから教えるべきだと思う。

メディアも交通の安全に貢献すべく、こういった啓発活動を頻繁に行うべきなのかもしれません。