岩手県の地方紙、岩手日報社の女性記者にわいせつ行為をしたとして同社から厳重抗議を受けた岩手県岩泉町の伊達勝身町長(74)が8日の町議会に辞職を申し出て、全会一致で承認された。9日付で辞職する。

 伊達町長は議場で「勤務をこれ以上継続することは不可能で、迷惑は掛けられない」と述べた。公選法では、議長が町選管に辞職を通知した日から50日以内に町長選を実施すると規定している。

 この問題は岩手日報が6日付紙面で報道し表面化。同社によると、伊達町長は10月中旬の早朝、取材目的で泊まっていた町内の記者の宿泊先を訪ね、何度も部屋のドアをノックした。記者が開けると部屋に入り、抱き付いて複数回キスをしたという。

 伊達町長は同日の記者会見で、記者に抱きついたことを認めた。キスをしたとの指摘に関しては否定し、わいせつ目的でなく、病気による幻聴が原因の「迷惑行為」だったと強調。進退については「辞職も含めて考えていく」と述べていた。

 岩手日報社の松本利巧総務局長は8日、「公人としてけじめをつけたと思われる。引き続き、事実関係を認めて、誠意ある謝罪をするよう求めていく」とのコメントを出した。

 キスの事実をめぐって、女性記者の報告と伊達町長の主張が異なっている点について、松本局長は7日、産経新聞の取材に対し「残念だ」と遺憾の意を再度示した上で、「町民の生命、人権を守る立場の公人なのだから」と町長の姿勢を批判していた。

配信2017.12.8 18:21
産経ニュース
http://www.sankei.com/affairs/news/171208/afr1712080045-n1.html

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