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 北朝鮮の乗組員を乗せた木造船が北海道松前町沖の無人島・松前小島に接岸し、小屋や物置から家電製品などが盗まれた事件は、北海道警による乗組員の逮捕という事態に発展した。

 逮捕の際、一部の乗組員は朝鮮語でわめき散らし、手足をばたつかせて捜査員に抵抗した。

 「逮捕だ!」。9日朝、雪が舞う北海道・函館港に、捜査員らの怒号が鳴り響いた。乗っていた9人全員が護送車に運ばれるまでの約1時間、同港は物々しい雰囲気に包まれた。

 同港沖で巡視船にロープで係留されていた木造船が第1管区海上保安本部の巡視艇「すずらん」にえい航され、同港に入港したのは午前7時40分頃。北海道警の捜査員ら数十人が同巡視艇から乗組員に下船するよう呼びかけたが、乗組員らは姿を現さなかった。

 午前8時頃、捜査員が「窃盗で逮捕だ」などと言いながら木造船に乗り込み、船内にいた乗組員らを1人につき4〜5人で取り囲んで巡視艇に移した。大声で叫びながら必死の形相で抵抗したり、担架で運ばれたりする乗組員もいた。