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12月12日 17時42分
長崎県佐世保市の水族館が国内では珍しい人工授精によるハンドウイルカの妊娠に成功しました。
妊娠が確認されたのは佐世保市の水族館「海きらら」で飼育されているハンドウイルカの「ニーハ」です。

「海きらら」では神戸市の水族館からオスの精子の提供を受けて、9月から人工授精に取り組んでいました。その結果、先月のエコー検査で「ニーハ」に体長6センチほどの胎児が確認され、妊娠がわかったということです。順調に成長すれば、出産は来年9月ごろになるということです。

国内の多くの水族館は、和歌山県太地町の追い込み漁で捕獲したイルカを入手していました。ところが、おととし、この入手方法を問題視した国際組織からの通告を受け、JAZA=日本動物園水族館協会が加盟する水族館などに対して、追い込み漁で捕獲したイルカの入手を禁止したため、水族館での繁殖が課題となっていました。

「海きらら」によりますと、人工授精によるイルカの出産に成功したケースは、国内では千葉県の「鴨川シーワールド」で2例確認されているだけだということです。

海きららは「難しい人工授精で妊娠できてとてもうれしいです。ニーハは初めての出産なので、元気な赤ちゃんが生まれるよう見守っていきたい」としています。