【12月12日 AFP】アフガニスタン軍が、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の同国北部への進出を食い止めるべく、大規模な軍事作戦を開始する予定であることが分かった。当局者が12日、明らかにした。
アフガニスタン国防省のダウラット・ワジリ(Dawlat Waziri)報道官はAFPに対し、「北部サリプル(Sari Pul)州、ファリヤブ(Faryab)州、ジョズジャン(Jowzjan)州のダーイシュ(Daesh、ISのアラビア語名の略称)に対し、軍事作戦に乗り出すことを国防省は計画している」と語った。
また、ワジリ氏は「ダーイッシュには外国人戦闘員が含まれていると把握しているが、国籍にかかわらず全員を排除する」と述べたものの、詳細については明かさなかった。
AFPは10日、シリアからの到着組を含むフランスおよびアルジェリア国籍の戦闘員らがアフガニスタン北部のIS勢力に加わったと報道。同地ではIS戦闘員らが新たな拠点を構えたという。
欧州およびアフガニスタンの消息筋はジョズジャン州ダルザブ(Darzab)地区に展開するISにフランス国籍の戦闘員が含まれていると認めており、戦闘員らがアフガニスタンおよびパキスタンにおけるISの分派を名乗る過激派組織「イスラム国ホラサン(Islamic State Khorasan、ISIS-K)」とつながりがある可能性も指摘している。(c)AFP
2017年12月12日 23:23 発信地:カブール/アフガニスタン
アフガニスタンのジャララバードにある警察本部で、報道陣に公開されたイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」およびアフガニスタンの旧支配勢力タリバンの戦闘員とみられる男性ら(2017年10月3日撮影、資料写真)。(c)AFP/NOORULLAH SHIRZADA
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