防衛大綱 首相が抜本見直し示唆「従来の延長でなく」
毎日新聞2017年12月15日 21時31分(最終更新 12月15日 21時39分)
http://mainichi.jp/articles/20171216/k00/00m/010/125000c

 安倍晋三首相は15日、東京都内で講演し、防衛政策の基本方針を示す防衛計画の大綱(防衛大綱)について、「従来の延長線上ではなく、真に必要な防衛力のあるべき姿を見定めていきたい」と述べ、年明けから見直しの議論を本格化させる考えを示した。敵基地攻撃にも転用可能な長射程巡航ミサイルの導入などを念頭に置いた発言とみられる。

 首相は、北朝鮮の核・ミサイル開発の進展に触れたうえで「我が国を取り巻く厳しい現実に真正面から向き合う」と強調。一方で、基本政策である専守防衛については「当然の大前提」と語り、堅持する考えを示した。
 また、「来年は地方大学の振興に全力で取り組む」と宣言。「新たなチャレンジを後押しするため、新しい交付金を創設し、通常国会に法案を提出する」と述べ、地方の大学の活性化を図るための交付金創設を正式表明した。【竹内望】