12/21(木) 11:26配信
毎日新聞

 男児ポルノの愛好グループが男児のわいせつ動画などを撮影、共有したとされる事件で、強制わいせつや児童買春・ポルノ禁止法違反などの罪に問われたメンバーの一人で元家庭教師、鈴木龍哉被告(24)=埼玉県入間市=に対し、横浜地裁は20日、懲役9年(求刑・懲役12年)の実刑判決を言い渡した。

 弁護側は、鈴木被告が男児に好かれるため、暴行や脅迫をせずにわいせつな行為をしており、「悪質性は低い」と主張していた。だが、前田亮利裁判官は「家庭教師という立場を利用した行為は卑劣で計画的。男児の判断力の未熟さにつけこんだ点を踏まえておらず、採用できない」と指摘。撮影した動画を愛好グループで共有し拡散していることを重視し、「悪質性は非常に高く、なんら酌量の余地はない」と述べた。

 判決によると、鈴木被告は2013年8月から3年間にわたり、家庭教師やキャンプのボランティアなどで関わった当時7〜14歳の男児15人に対して、体を触るなどのわいせつ行為をし、その様子をビデオカメラで撮影、保存して児童ポルノを製造した。【国本愛】

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