政府、ユネスコ分担金支払いへ…一定の改善評価

 政府は20日、国連教育・科学・文化機関(ユネスコ)への今年の分担金などを支払う方針を固めた。

 支払うのは、分担金34億8700万円と任意拠出金4億8100万円で、いずれも2017年度予算で手当てする。
 年末までに手続きを終える見通しだ。

 政府はユネスコの「世界の記憶(世界記憶遺産)」について審査制度の透明性などを問題視し、支払いを留保していたが、一定の改善が見られると判断した。

 「世界の記憶」を巡っては、中国が申請した「南京大虐殺の文書」が15年10月に登録され、政府は「選考過程が不透明だ」として審査の中立性や透明性を高めるよう働きかけてきた。

 ユネスコは今年10月、執行委員会で改善に向けた決議を採択したほか、日中韓などの市民団体が申請していた「慰安婦問題の関連資料」の登録を先送りした。

読売新聞 12/21(木) 9:25
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