今年8月、大阪府堺市の無職渡辺彰宏さん(31=当時)が同市と滋賀県近江八幡市の住宅内で男女5人に監禁され、集団リンチを受け、殺害された事件。
今月7日、いずれも堺市堺区の無職・萩原真一(39)、アルバイト・井坪政(29)、無職・飯星飛香(29)、同・宮崎佑佳(24)、大阪市住之江区の同・亀井徳嗣(21)の男女5容疑者が、滋賀県警に殺人と監禁の疑いで再逮捕。
10日には渡辺さんに糞尿を飲ませたとして、堺市西区のムエタイジム経営者の坂本厚樹容疑者(39)が強要容疑で逮捕された。
逮捕から2週間が経ち鬼畜たちの供述から、えげつない監禁暴行の様子が明らかになってきた。
渡辺さんは約5年前、ムエタイジムに入会。
そこで知り合った井坪容疑者らのグループと、約2年ぐらい前から一緒に行動するようになったという。
「渡辺さんはジムのHPで『打たれ強さはターミネーター級』と紹介されていたように、ボコられ役。
グループ内でも、運転手兼パシリの役回りでした。
1年ぐらい前から井坪容疑者と一緒に生活していましたが、その頃、金銭トラブルなどをきっかけに日常的に暴力を振るわれるようになった。
殴る蹴るは当然、縄跳びの縄で体をシバかれたり、木刀でブン殴られたりしていた。
連中はサバイバルゲームが好きで、渡辺さんに向けて至近距離で電動のエアガンを何発も撃った。
井坪容疑者は一度食べたものを吐き出し、無理やり渡辺さんの口に入れたり、腐敗して強烈な臭いがする食べ物を口に押し込んだりした。
女2人もリンチに加わっています。
渡辺さんが逃げられないように、素っ裸にして暴行し、渡辺さんが怯えている姿を見てゲラゲラ笑っていたというから、人間のすることではありません」(捜査事情通)
今回の事件をめぐっては、もう1人、被害者がいる。
11月16日、捜査員が渡辺さんが監禁されていた堺市の飯星容疑者の自宅をガサ入れしたところ、衰弱した男性が監禁されているのを発見し、病院に緊急搬送した。
そもそも今回の監禁リンチは当初、「細菌性肺炎で病死」とされた渡辺さんの死因を県警が検証したことが発覚のきっかけ。
その結果、衰弱死寸前だった男性を救うことになったのだが、もし犯行グループを逮捕していなければ、男性も渡辺さんと同じ運命をたどったかもしれない。
「男性は現在、病院に入院していて回復を待って話を聴く予定です。
保護した際は足腰が立たない状態で、その衰弱ぶりを見る限り、相当長い期間、監禁されていた可能性が高い。
数カ月に及ぶかもしれません。
手間も時間もかかるのに、なぜそこまでして複数の人間を監禁する必要があったのか。
そこが一連の事件の最大のポイントです」(前出の捜査事情通)
現在、病床にいる男性によって監禁の全貌が明らかになれば、さらなる共犯者を含め、今回以上にセンセーショナルな事実が飛び出すと、捜査関係者はみている。
主犯格の井坪政容疑者(ユーチューブから)
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