神奈川県教育委員会は、県内の高校に勤務する男性教諭2人が、女子生徒を抱きしめたりキスをしたりしたとして、27日、いずれも停職6か月の懲戒処分にしました。神奈川県内では、わいせつ事案による教員の懲戒処分が相次いでいて、県教育委員会は「非常事態だ」として再発防止に努めるとしています。

県教育委員会によりますと、相模原市内の県立高校の40歳の男性教諭が、去年から先月までに、顧問を務める野球部のマネージャーの女子生徒2人に、SNSのLINEで「好きだ」などと何度もメッセージを送ったほか、校内で抱きしめたということです。

また、平塚市の県立高校の23歳の男性教諭は、ことし6月から先月にかけ、女子生徒1人とLINEでやり取りし、車の中で複数回、キスをしたということです。

県教育委員会は27日付けで、2人の教諭をそれぞれ停職6か月の懲戒処分としました。2人はいずれも依願退職したということです。

県教育委員会がわいせつ事案で教員を懲戒処分した件数は今年度、7件となり昨年度の5件を上回りました。

県教育委員会は「非常事態だ」としたうえで、児童や生徒とのSNSを使ったやり取りの禁止を改めて周知するなど、再発防止に努めるとしています。

配信12月27日 18時43分
NHK NEWS WEB
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