外国人宿泊者 青森県が東北トップの19万人/1〜10月
12/28(木) 10:59配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171228-00010000-dtohoku-bus_all

 観光庁が27日に発表した日本国内の宿泊旅行統計調査によると、1〜10月に青森県内に宿泊した外国人は延べ数で前年同期比1・6倍の19万4430人で、東北6県で1位だった。青森空港に中国・天津線が開設されるなど新たな国際便の発着などでさらに宿泊者数が増えるとみられ、2018年末までに20万人と設定した県の目標を達成する見込みとなった。

 5月に青森空港と天津を結ぶ国際定期便が就航したことや、観光先進地の北海道函館市との連携などが功を奏し、中華圏を中心に外国人観光客が増えた。

 国・地域別に見ると、台湾が最多で前年同期比1・5倍の6万2280人。親日家が多く、県産リンゴの最大の輸出先であることや、プログラムチャーター便の増便などが宿泊者数を押し上げた。11月からは青森空港と台湾・台北を結ぶ定期チャーターが運航されており、昨年より宿泊者数が増えるのは確実だ。

 また、2番目に多かった中国は3・2倍の4万9810人。5月に就航した青森―天津線が宿泊増に寄与した。3位の韓国は1・2倍の2万4350人、香港は2・2倍の1万4150人など。

 青森―ソウル線は10月から2便増え週5便体制に拡充されたため、今後も順調に宿泊者数を伸ばすと見られる。

 県観光国際戦略局の秋田佳紀局長は「この流れを継続させ、全県に(外国人観光客の)効果を広げていきたい」と述べた。