問題行動を起こした子どもへの対応は?

一方、問題行動を起こした子どもたちへの対応はまだ日本では手探りの状態です。全国にある多くの児童相談所ではこうした問題の治療を試行錯誤しながら行っています。

このうちの1つ、高松市にある児童相談所では5年前からアメリカなどで実績をあげているテキストを使って新たなプログラムに取り組んでいます。

テキストはさまざまな項目で構成されていますが、その中の1つに、「自分がついたうそを3つ書きなさい」というのがあります。

その目的は書くことで「うそをついたことを認めたくない」と逃げる気持ちを受け止めてもらい、「自分は悪いことをした」と認識してもらうことが狙いだということです。

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こうした課題がいくつもあり、最終的に「自分の感情や行動をコントロールできるようになること」を目的としています。

ただ、最大の課題はどこの相談所でも職員の専門性がなく、高松市の児童相談所でも本当に効果をあげているのか検証ができていません。プログラムを担当している児童心理司の松岡成行さんは「自分がやっている面接というのが果たして子どもさんにとって良い支援が出来ているのかと自問自答しながら支援しています。勉強をして専門性をあげていかなければ」と苦悩する胸の内を語ってくれました。

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