朝日新聞:2017年12月30日03時41分
http://www.asahi.com/articles/ASKDY7GW8KDYUHBI01S.html
http://www.asahicom.jp/articles/images/AS20171229002924_comm.jpg
銃撃戦があったコプト教会前。治安部隊が警戒に当たっていた=29日、カイロ近郊ヘルワン、翁長忠雄撮影
エジプトの首都カイロ近郊ヘルワンにあるキリスト教の一派、コプト教会の付近で29日、銃撃があった。
国営中東通信は、保健省の情報として10人が死亡、5人が負傷したとしている。
実行犯は2人組で、同通信は1人が逮捕されたと報じた。1人は殺害されたとの情報がある。
現場近くにいたトゥクトゥク(三輪タクシー)運転手ムハンマドさん(20)によると、軍服のような姿の2人組がバイクで乗り付け、警備していた警官や市民に向けて銃を撃ち始めた。
2人組のうち1人は住民らに取り押さえられ、殴られた。逃走した1人を警察が追跡したという。
エジプトでは昨年12月にカイロ、今年4月に北部タンタとアレクサンドリアでコプト教会が狙われ、計約70人が死亡。
いずれも過激派組織「イスラム国」(IS)が犯行声明を出した。国家非常事態が発令されたが、5月には中部ミニヤ県でコプト教徒を乗せたバスが襲撃され、29人が死亡した。