平昌五輪の主要会場となるアルペンシアリゾート。奥はスキージャンプ台
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【平昌=桜井紀雄】2月9日開幕の平昌五輪では、開閉会式が行われる韓国北東部、江原道平昌の「オリンピックプラザ」や隣接する江陵(カンヌン)と合わせ、12競技場が昨年までに全て完成。大会組織委員会は、ハード面での万全な準備を強調している。

 開閉会式場がある横渓(フェンゲ)地区では、残る周辺設備の工事が急ピッチで進んでいる。組織委は、平昌・江陵の主な会場を車で30分以内に移動できる「コンパクト五輪」をアピール。選手村も完成し、ボランティア教育などに力を入れている。

 ソウルと江陵を2時間以内で結ぶ高速鉄道KTXも昨年12月に開通し、首都圏からの移動の利便性がアップ。老朽化した横渓のバスターミナルも改装された。一時、不安視されていた組織委の企業からの協賛金集めも目標額をクリアした。

 90以上の国・地域が既に参加手続きを終えており、参加国・地域数は前回ソチ大会(88カ国・地域)を上回り、冬季五輪として過去最多となる見通しだ。

 一方、北米プロアイスホッケーNHLの所属選手らの不参加表明に続いて、国際オリンピック委員会(IOC)が昨年12月に組織的ドーピング問題をめぐって、国家としてのロシア選手団の除外を決定したことが暗い影を落としている。ロシア選手の個人での出場に道が開けたことで、関係者らは「最悪は免れた」とみている。

配信2018.1.7 21:29
産経ニュース
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