大阪大が昨年実施した入試の物理科目で出題と採点にミスがあった問題で、新たに合格させた受験生30人について、阪大は7日、29人と同日夕までに連絡が取れたと明らかにした。このほか、同じミスで阪大の第2志望の学科に入学した9人についても転入の意志を近くヒアリングする。阪大は希望者全員の転入学を認める方針。

 一方、阪大に誤りを指摘した東京都内の予備校講師、吉田弘幸さん(54)が取材に応じ「ミスを見直す機会はあった。なぜ早い対応ができなかったのか」と語った。

 追加合格となった30人の内訳は、理学部4人▽医学部2人▽歯学部1人▽薬学部2人▽工学部19人▽基礎工学部2人。入学を希望しない人を含め補償を行う。

 問題をめぐっては、昨年6〜12月に計3回、外部からミスを指摘されたにもかかわらず、長期間放置されていたことが判明。阪大によると、7日夕までに苦情は寄せられていない。

 8月に阪大にミスを指摘した吉田さんによると、昨夏、予備校の夏期講習で使用するために入試問題を解いていたところミスに気づいた。阪大にメールでミスを指摘したが、8月下旬、誤りはないなどとする返信があった。その後、再度、同じ指摘をメールで行ったが、阪大から返事はなかった。9月には文部科学省にも情報を提供した。

 吉田さんは「(不合格となった)30人は悔しくつらい思いをしたはずだ」とし、阪大の対応に関し「迅速に調査するべきだった。とても残念」と話した。

 阪大は12月、吉田さんとは別の人物から指摘を受け調査を本格化。その後、入試ミスが発覚した。

配信2018.1.7 20:10
産経WEST
http://www.sankei.com/west/news/180107/wst1801070036-n1.html

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