>>268
早稲田も財テクでは大失敗してるけど、帳簿をいじって、そう見えないようにしていた。


「早稲田大学の隠れた“含み損”80億円、波紋を呼ぶ決算処理」

それで許されるのか--。他の大学から驚きの声が上がったのが、早稲田大学の2008年度決算だ。

『「参考価格」は非合理的と時価情報にも掲載せず』

早稲田大の決算を見ると、「有価証券の時価情報」の注記に、さらに注が付けられている。その内容はこうだ。

有価証券の時価情報には「時価のない有価証券」として329億円が計上されているが、この計上額には複合金融商品残高約219億円が含まれている。

証券会社などの提示する「参考価格」で試算すると、その合計額は約138億円になる。しかし、「この『参考価格』は満期保有目的を前提とした場合の『合理的に算定された価額』とするには相応しくないと判断されるため、
当該複合金融商品残高を時価のない有価証券に含めて表示している」。

複合金融商品の内容は「いわゆる仕組み債で為替リスクを取りに行くものがほとんど」(早稲田大財務部)。その仕組み債については、時価評価をしなかったということだ。
(略)
証券会社が当てにならないのなら、大学が独自に「合理的な時価」を算出して評価すればよいはずだが、「それは困難」(同)。
だから、時価がないので時価評価しない、簿価と参考価格との差である80億円も含み損ではない、というわけだ。

参考価格によると下落率は40%強だが、「商品は複数。個別商品の詳細は開示していないが、『参考価格』で見れば50%以上下落している商品もある」(同)。
50%以上の下落となれば、強制評価替えの対象になるはず。
だが、あくまでも「時価はない」というのが早稲田大の立場だから、減損処理は当然していない。

これに対して「ウチは監査法人から厳しく言われたのに“天下のワセダ”がそんなことをするのか……」という声が、他大学からは聞こえてくる。複数の公認会計士も、「少なくとも大手の大学では聞いたことがない」と首をひねる。