「大学の説明はうそばかり」留学生2割消えた 受け入れ急増でひずみ 退学・除籍、偽装難民生む
1/8(月) 9:23配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180108-00010000-nishinp-soci&;p=1

 日本で学ぶ外国人留学生は昨年、26万人を超え、過去最多を記録した。福岡市など都市部を中心に、深夜のコンビニや飲食店で働きながら通学するアジア人の若者の姿は珍しくない。

 九州の私立大学関係者から昨年、西日本新聞に電話があった。「途中退学する外国人留学生がどれだけ多いか、知っていますか」

 この人物の大学ではある年、ネパールから来た若者のうち、8割近くが中途退学したという。

 実態はどうなのか。特命取材班は九州の私立大53校、キャンパスの一部を九州に置く私立大4校の計57校を対象にアンケートを行い、2013年4月〜17年秋の退学・除籍者の数について37校から回答を得た。

 驚くべき結果が出た。過去5年間に入学した留学生計4551人に対し、卒業以外の理由で学校を離れた留学生は20・3%に当たる924人。実に5人に1人に上る。退学・除籍者ゼロという大学がある一方、留学生の入学者と退学者が同数という大学もあった。
全国の大学が直面する「2018年問題」
 理由について、11校が授業料を支払えないといった「経済的理由」を挙げた。「成績不振」「学習意欲の喪失」なども目立った。

 入学者数のうち3割を上回る退学・除籍者が出た長崎県の私大は「学習意欲の喪失、学納金未納などでベトナム人留学生の退学や除籍が続出したため、受け入れ数を抑制した」という。

 「世界に開かれた日本」を目指し、20年をめどに外国人留学生を30万人に増やす−。08年、福田康夫内閣がぶち上げた計画だ。本紙アンケートによると、ベトナム、ネパールからの留学生が過去5年間で3〜4倍に急増した。数字上は政府の目標に近づいているが、“脱落者”が多くいる。

 募集や留学生支援の在り方に問題はないのか−。九州の私大に通っていたネパール人男性(25)と、東京で会うことができた。彼は言った。「大学の説明はうそばかり。ネパール人をばかにしていた」

 背景には、全国の大学が直面する「2018年問題」があった。

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