去年1年間に海外の投資家が国内の主な株式市場で株式を買った額は、売った額を7500億円余り上回って3年ぶりの「買い越し」となり、株価上昇のけん引役となったことが裏付けられた形です。

東京証券取引所のまとめによりますと、去年1年間に海外の投資家が東証と名古屋証券取引所で株式を買った額は420兆9868億円でした。これは、株式を売った額を7532億円上回り、3年ぶりに買った額が売った額を上回る「買い越し」となりました。

一方で、国内の個人投資家は5兆7934億円の「売り越し」となり、株価の上昇を受けて、いったん利益を確保しようという売り注文が増えたものと見られます。

これらの取り引きとは別に東京市場では、日銀が大規模な金融緩和策の一環として株式を組み込んだETF=上場投資信託を去年1年間で合わせて5兆9000億円余り買い入れています。

日経平均株価は、去年1年間で3650円余り値上がりし、年末の株価としては26年ぶりの高値となりましたが、日銀によるETFの買い入れに加えて、海外の投資家が株価を押し上げるけん引役となっていたことが裏付けられた形です。

配信1月10日 18時06分
NHK NEWS WEB
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