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 振り袖の販売・レンタル業者「はれのひ」(横浜市)が突然営業停止し、成人式に晴れ着を着られない新成人が相次いだ問題で、横浜市と東京都八王子市が設けた特別相談窓口に計327件の相談が寄せられたことが10日、両市への取材で分かった。契約額ベースの被害額は約1億円に上る。

 横浜市によると、10日までに市消費生活総合センターに寄せられた被害相談は計214件。契約額ベースの被害額は計約6800万円に上る。相談には2019年の成人式の契約も含まれている。

 また同社の店舗があった八王子市の市消費生活センターには10日までに113件の被害相談があり、契約額ベースの被害額は約3200万円。

 八王子市消費生活センターは被害者に対して、支払いなどの証拠書類の保管や警察に届け出るほか、カード会社やローン会社などに知らせ、可能であれば支払いを停止することを助言した。「はれのひ」に内容証明郵便などで、契約の解消と返金を求める文書を送ることも勧めている。