1月11日 11時29分IT・ネット

コンピューターの頭脳として世界中のパソコンやスマートフォンなどに使われている「CPU」と呼ばれる装置に、サイバー攻撃に悪用されるおそれがある深刻な欠陥が見つかり、ソフトウエアメーカーなどが緊急に修正プログラムを公開して、アップデートするよう呼びかけています。
欠陥が見つかったのはコンピューターの頭脳にあたる「CPU」と呼ばれる装置で、発見した海外の研究者らが公開した情報によりますと、この欠陥を悪用すると本来は特定のユーザーしか見ることができないパスワードなどの機密情報を第三者に見られてしまうおそれがあるということです。

影響は、世界中のほぼすべてのパソコンやスマートフォン、ゲーム機などに及ぶおそれがあり、マイクロソフトやアップルなどのメーカー各社では今月に入って緊急に修正プログラムを公開し、ユーザーにアップデートするよう呼びかけています。

この欠陥を悪用したサイバー攻撃はまだ確認されていませんが、セキュリティ企業「トレンドマイクロ」の岡本勝之さんは「こうした設計上の欠陥はサイバー攻撃で狙われやすい。パソコンは自動でアップデートされるものが多いが、スマートフォンには自動で修正されないものもあり、注意が必要だ」と話しています。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180111/k10011284971000.html