イラン元大統領のラフサンジャニ師が82歳で死亡してから、今月8日で1年となった。
同師の次女で元国会議員のファエゼさん(56)が朝日新聞と会見し、
「父の体内から放射性物質が見つかった」と語った。ただ、直接の死因ではないとみられるという。

 ファエゼさんによると、
死因を調査した最高安全保障委員会のシャムハニ事務局長らから
「ラフサンジャニ師の遺体から基準の10倍以上の放射性物質が見つかった」とする報告を昨夏受けたという。
ただ、シャムハニ氏らは「放射性物質が体内に入った経緯は不明で、直接の死因ではない」と説明したという。

 ラフサンジャニ師は米国や国際社会との協調を掲げる保守穏健派で、反米を基調とする保守強硬派と激しく対立。
ファエゼさんは「イランには父をよく思わない人たちもいた。
父の死と関係しているとは思わないが、自然死ではなかったかもしれない」と語った。

画像:ラフサンジャニ元大統領=2014年7月、テヘラン
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画像:ラフサンジャニ元大統領の次女ファエゼさん=1日、テヘラン、
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朝日新聞デジタル
https://www.asahi.com/articles/photo/AS20180110000824.html