教員は、避難行動をとる段階では、津波がいつ到達するとか、10mの津波がくるという知見はそもそもなかった

 教職員は、津波に関してどのような情報を得ていたのか

  ・ 少なくとも1回目の防災行政無線は鳴っており、この頃、校庭にいた教職員は、これを聞くことができたと推定される。
    ただし、予想津波高(6m)の情報は含まれていない。
  ・ 防災行政無線子局(屋外スピーカー)は校庭付近にあった。
  ・ 迎えに来た複数の保護者や地域住民からは、大津波警報の発令を聞かされており、
    その情報の中には予想津波高6mが含まれていたものと推定される。
  ・ 迎えに来た複数の保護者が教職員に「大津波警報」発表を伝達。

 以上のことから、教職員は、少なくとも「 大 津 波 警 報 ( 6 m ) 」の情報は得ていたものと推定される。

  ・ ただし「予想津波高10m超」を得ていた可能性は低い。
  ・ テレビ画面上では発令直後に表示されていたが、ラジオで最も早く放送されたのは、
   FM(FM仙台)15時21分、
   AM(NHK)15時32分。

情報に接することでえた
い つ 到 達 す る か 分 か ら な い が
6 m 規 模 の 津 波 が く る か も し れ な い
という知見の範囲で
合理的な判断をしてる