日本、フランス両政府は来年度から、海底に敷設された機雷の探知技術を向上させるため、新たな水中音波探知機(ソナー)の共同研究に乗り出す。

 26日に東京で開かれる外務・防衛閣僚会合(2プラス2)で大筋合意する見通しだ。朝鮮半島で有事が起きた場合、日本海に機雷がまかれる恐れがあり、海上自衛隊の掃海能力の向上を目指す。

 日仏が防衛装備品を共同研究するのは初めて。低周波を使う日本製のソナーは、機雷の探知能力は優れているが、画像を鮮明に映す技術には課題がある。これに対し、高周波を使うフランス製は画像化の技術が高いとされる。それぞれの長所を組み合わせることで、高性能ソナーの開発につなげたい考えだ。

 来年度から2年間、共同研究を実施した上で、実用化に向けた共同開発に移行するかどうかを判断する。

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http://yomiuri.co.jp/politics/20180112-OYT1T50074.html