自民党の二階俊博幹事長は12日夜、BSフジ番組「プライムニュース」に出演し、憲法改正について「慌ててはだめだ。時間をかけてもいい」と述べ、丁寧に議論を進める考えを示した。9条改正については「国民の理解、合意がなければ何もできない。そこに焦点を当てて議論を始めるわけであり、これから時間をかけてでも、国民が大方の了解を得られる努力はすべきだ」とも語った。

自民党は昨年末に公表した論点整理で、自衛隊の位置付けに関し(1)憲法9条1、2項を変えず自衛隊を明記する安倍晋三首相(党総裁)の提案(2)9条2項を削除し、自衛隊を「国防軍」として位置づける平成24年の党改憲草案−の両論を併記し、結論を先送りした。

 これに関し、二階氏は「これから国民の皆さんの忌憚のない意見をどんどん出していただいて決めればいいわけであり、今からどちらの意見にするかを国民に迫るには早すぎる」と述べた。

 一方で、改憲議論の期間については「1年もあればいいのではないか」と語り、年内にも国会発議を目指す意向をにじませた。

http://www.sankei.com/smp/politics/news/180112/plt1801120044-s1.html